Anekdoten(アネクドテン)
「Waking The Dead, Live In Japan 2005」(邦題は「ウェイキング・ザ・デッド~ライヴ・イン・ジャパン2005)は、スウェーデンのバンドAnekdoten(アネクドテン)の、2005年2度目の来日公演のライブである。
以前紹介した「nucleus」(1995)以後、ライブアルバムを除くと、3rd「From Wihtin」(1999)と4th「Gravity」(2002)を発表しており、サウンド的に曲ごとのメリハリが明確になったり、音圧や凶暴なリフだ けでなく、神秘的な面を打ち出すなど、変化を遂げてきた。「Gravity」では、よりストレートなロックに近づいた感もあった。
そして本アルバムは3rd、4thアルバムの曲に、最初期に作られた名曲「Sad Rain」(邦題は「涙の雫」)を加え、1枚に凝縮した、内容の濃い充実のアルバムとなった。ちなみに最初の来日の時はメロトロンは用意できず、サンプリ ングしたメロトロンサウンドを使っていたが、2005年ライブでは日本側の努力で3台のメロトロンが用意され、それがサウンドをより魅力的なものにしてい る。
Nicklas Barker:ボイス、ギター、メロトロン
Anna Sofi Dahlberg:メロトロン、キーボード、ボイス
Jan Erik Liljestrom:ベース、ボイス
Peter Nordins:ドラムス、シンバル、メロトロン
「こんばんは、トーキョー。Good evening!」という明るいアナウンスでアルバムは始まる。しかし最初の曲「Monorith(モノリス)」が始まると、もうAnekdotenの世 界。荒々しいリフ、ハモるボーカル、厚いメロトロン、うねるギターソロ、そしてリズム隊の一体感。やっぱりいつ聴いてもメロトロンの使い方がうまいなぁ。 ここぞというタイミングで入ってくるメロトロンは、もう職人芸だ。心の琴線に触れまくりだ。
「Kiss Of Life」で攻撃的なメロトロンサウンドを聴かせた後、「From Within」からの名曲「Hole」。壮大で悲壮感あふれる11分を超える長尺曲だが、アルバム収録曲とはことなり、中盤からの静のパートにメロトロン コーラスを入れ、曲はさらにドラマチックにアレンジされている。心にしみるなぁ。メロトロンの洪水。
丁度アルバム中盤に位置する、メロトロン3台を使った即興曲「Moon Of Mars」。いかにもナマのメロトロンらしい、音をわざとベンディングさせたスタートが心憎い。冷たい響き、あるいは荘厳な音の迷宮を予想していたが、見事裏切られ、心温まるような美しい即興演奏が繰り広げられる。曲はそのままインストゥルメンタル曲「The Sun Absolute」へつながっていくみごとな構成。
そしてラストの「Sad Rain」。ドラマチック過ぎ。のっけから劇的なメロトロンの嵐。途中メロトロンフルート、メロトロンバイオリンを効果的に使い、変化に富んだ構成をみごとに盛り上げていく。最後はメロトロンの洪水の中、悲しいメロディーが繰り返される。溢れ出る叙情。もう感動必至。
前任校の時、職場へ行く道すがら聴いていて、最後まで聴きたくて何度歩くのやめて立ち止まったことか。
最新場アルバム「Time Of Day」(2007)も良いんだけど、この「Waking The Dead, Live In Japan 2005」がメロトロンアルバムとしても超傑作であることは、間違いない。太鼓判ポンなのだ。
以前紹介した「nucleus」(1995)以後、ライブアルバムを除くと、3rd「From Wihtin」(1999)と4th「Gravity」(2002)を発表しており、サウンド的に曲ごとのメリハリが明確になったり、音圧や凶暴なリフだ けでなく、神秘的な面を打ち出すなど、変化を遂げてきた。「Gravity」では、よりストレートなロックに近づいた感もあった。
そして本アルバムは3rd、4thアルバムの曲に、最初期に作られた名曲「Sad Rain」(邦題は「涙の雫」)を加え、1枚に凝縮した、内容の濃い充実のアルバムとなった。ちなみに最初の来日の時はメロトロンは用意できず、サンプリ ングしたメロトロンサウンドを使っていたが、2005年ライブでは日本側の努力で3台のメロトロンが用意され、それがサウンドをより魅力的なものにしてい る。
Nicklas Barker:ボイス、ギター、メロトロン
Anna Sofi Dahlberg:メロトロン、キーボード、ボイス
Jan Erik Liljestrom:ベース、ボイス
Peter Nordins:ドラムス、シンバル、メロトロン
「こんばんは、トーキョー。Good evening!」という明るいアナウンスでアルバムは始まる。しかし最初の曲「Monorith(モノリス)」が始まると、もうAnekdotenの世 界。荒々しいリフ、ハモるボーカル、厚いメロトロン、うねるギターソロ、そしてリズム隊の一体感。やっぱりいつ聴いてもメロトロンの使い方がうまいなぁ。 ここぞというタイミングで入ってくるメロトロンは、もう職人芸だ。心の琴線に触れまくりだ。
「Kiss Of Life」で攻撃的なメロトロンサウンドを聴かせた後、「From Within」からの名曲「Hole」。壮大で悲壮感あふれる11分を超える長尺曲だが、アルバム収録曲とはことなり、中盤からの静のパートにメロトロン コーラスを入れ、曲はさらにドラマチックにアレンジされている。心にしみるなぁ。メロトロンの洪水。
丁度アルバム中盤に位置する、メロトロン3台を使った即興曲「Moon Of Mars」。いかにもナマのメロトロンらしい、音をわざとベンディングさせたスタートが心憎い。冷たい響き、あるいは荘厳な音の迷宮を予想していたが、見事裏切られ、心温まるような美しい即興演奏が繰り広げられる。曲はそのままインストゥルメンタル曲「The Sun Absolute」へつながっていくみごとな構成。
そしてラストの「Sad Rain」。ドラマチック過ぎ。のっけから劇的なメロトロンの嵐。途中メロトロンフルート、メロトロンバイオリンを効果的に使い、変化に富んだ構成をみごとに盛り上げていく。最後はメロトロンの洪水の中、悲しいメロディーが繰り返される。溢れ出る叙情。もう感動必至。
前任校の時、職場へ行く道すがら聴いていて、最後まで聴きたくて何度歩くのやめて立ち止まったことか。
最新場アルバム「Time Of Day」(2007)も良いんだけど、この「Waking The Dead, Live In Japan 2005」がメロトロンアルバムとしても超傑作であることは、間違いない。太鼓判ポンなのだ。